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ブログ記事
「自分で決めた」と感じても、創造性は残るか——AIが認知を代替する境界
AIを使うかどうかを、自分で選べている。 それなら、私たちは十分に「自律的」なのでしょうか。 最近の研究は、もう一段深い問いを投げかけています。本人が自分でAIを使うと決め、自律感も持っていたとしても、考える仕事の核心をAIが代わりに担うと、その自律感が創造性へつながりにくくなる可能性があるのです。 「AIを使った回数」ではなく、「何をAIに考えてもらったか」 Gong & Li(2026)の The paradox of AI cognitive substitution: a moderated mediation model of the relationship between teacher support and student creativity は、中国の大学で美術系学生324名を対象に、teacher support、perceived autonomy、AI cognitive substitution、創造性の関係を検討しました。 ここで重要なのが AI cognitive substitution です。単にAIを頻繁に

Mee
4 時間前読了時間: 3分
AIとの対話が「評価」に変わるとき、人は自由に考えられるか——心理的安全性を守るAI設計
AIとの会話は、人と話すより気楽だと感じることがあります。 間違ったことを言っても恥ずかしくない。考えがまとまっていなくても、とりあえず書ける。 けれど、その会話が会社の評価に使われると知ったら、同じように率直に話せるでしょうか。 AIそのものより、「評価されている状況」が問題になる Allen Samuel Brown、Christopher Dishop、Andrew Kuznetsov、Anita Williams Woolleyによる2026年の研究 Safe to Talk: Psychological Safety and Conversational AI at Work は、この問いを2つの事前登録実験で検討しています。 研究では、間接的に評価される文脈で会話型AIと協働した人は、人間のパートナーと協働した場合より心理的安全性が低くなりました。一方、非評価文脈では、その差は見られませんでした。 さらに、この違いにはautonomy satisfactionが関わっていました。2つ目の研究で自律性を支える条件を用意すると、人間とAI

Mee
1 日前読了時間: 3分


AIに任せるなら、「いつ口を出すか」まで設計する——人間の方向づけを残すAI
AIに仕事を任せる場面が増えています。 文章を整える。調査する。予定を組む。候補を比較する。さらにagent型AIなら、複数の手順を自律的に進めることもできます。 そこでよく問われるのは、「どこまでAIに任せてよいか」です。 けれど、もう一つ重要な問いがあります。 人間は、いつAIの仕事に方向を与えるのでしょうか。 「任せる」は、一度きりの決定ではありません AIへの委譲は、「人間が指示する→AIが全部やる→人間が結果を見る」という一本の流れとは限りません。 2026年8月に公開されたJorge Fábregaの研究 Governing Delegation to Generative Artificial Intelligence: Human Direction, Work-Related Orientation, and Modes of Use は、人間による方向づけを二つの形に整理しています。 一つは、実行前に指示・制約・基準を置く specified delegation です。 もう一つは、生成や実行の途中で人間が修正・再方向づけす

Mee
2 日前読了時間: 3分
AIを使わない時間が、考える力を守るかもしれない——「認知回復ウィンドウ」という設計
AIが便利になるほど、私たちは「どう使えばよいか」を考えます。 けれど、もう一つ必要な問いがあるのかもしれません。 ときどき、AIを使わない時間をつくったほうがよいのでしょうか。 AIを使い続けることにも、認知的なコストがある 2026年8月31日にオンライン公開されたAnthuvan & Prabhuramの AI Sabbatical: A conceptual framework for cognitive sustainability in AI-augmented knowledge work は、AIによる生産性向上の一方で、継続的な認知的オフロードが内省、独立した推論、メタ認知的モニタリング、epistemic agencyを弱める可能性を整理しています。 そして著者らは、AIとの協働をより上手に最適化するだけではなく、AIを意図的に使わない期間を設ける「AI Sabbatical」という考え方を提示しています。 参照:Anthuvan, T. & Prabhuram, S. (2026), AI Sabbatical: A con

Mee
2 日前読了時間: 3分
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