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ブログ記事


AIに「どこまで任せるか」は、一つの数字では決められない——Agentic Profileという設計
AIエージェントに、どこまで仕事を任せてもよいのでしょうか。 「自律度を低くする」「人間の承認を入れる」といった考え方はよく使われます。 しかし、AIのagentic natureを一つの尺度だけで考えると、実際のリスクやHuman Agencyへの影響を見落とすかもしれません。 「自律的なAI」にも、いろいろな形がある Kasirzadeh & Gabrielが2026年にNatureで発表した Agentic profiles for effective AI governance は、AI agentを単一の「自律性」で分類するのではなく、複数の軸から捉えるagentic profilesを提案しています。 論文では、autonomy、efficacy、goal complexity、generalityという4つの次元が示されています。 参照:Kasirzadeh, A. & Gabriel, I. (2026), Agentic profiles for effective AI governance https://www.natur

Mee
7 日前読了時間: 3分


AIを知るほど、不自由になる?——「仕組み」より「影響」を知るAIリテラシー
AIについて詳しくなればなるほど、私たちはAIを上手に使えるようになるのでしょうか。 直感的には、仕組みを知るほど自由に使えるように思えます。 けれど、最近の研究は、それほど単純ではない可能性を示しています。 AIの「技術知識」と「倫理的認識」は同じではない Oh・Jin・Nahによる2026年の研究では、大学生297人と一般成人284人を対象に、AIアルゴリズムに関するknowledgeとawarenessがsense of agencyやtrustとどう関連するかが検討されました。 研究では、AIについてのethical awarenessが高いほどsense of agencyとtrustも高い関連を示した一方、technical knowledgeはsense of agencyとtrustの低さと関連していました。また、ethical awarenessにはnegative agencyを緩衝する関連も報告されています。 参照:Oh, Jin & Nah (2026) https://doi.org/10.1016/j.tele.202

Mee
9月7日読了時間: 3分


AIが助けてくれるほど、「一緒に考える相手」が重要になる——Shared Agencyという設計
AIを使うと、自分で考えなくなるのでしょうか。 それとも、AIとの関わり方によっては、むしろ自分で考える力を支えることもできるのでしょうか。 この問いを考えるとき、「AIか人間か」という二者択一ではなく、その間にどんな関係がつくられているかを見る必要がありそうです。 AIのagencyが、人間のagencyを支える場合がある 2026年のXuらの研究では、大学生972人を対象に、AIの認知的支援・相互作用的支援・行動的支援とentrepreneurial thinkingの関係が検討されました。研究では、AIの支援とentrepreneurial thinkingの関係を、人間側のsense of agencyが媒介する経路が報告されています。 参照:Xu et al. (2026) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42387026/ またJuan・Lee・Wuによる16週間のGenAI協働学習の研究では、生成AIを人間の参加を置き換える存在としてではなく、人間の学習者とAIが役割を分担しながら進むshared..

Mee
9月6日読了時間: 3分
「自分で決めた」と感じても、創造性は残るか——AIが認知を代替する境界
AIを使うかどうかを、自分で選べている。 それなら、私たちは十分に「自律的」なのでしょうか。 最近の研究は、もう一段深い問いを投げかけています。本人が自分でAIを使うと決め、自律感も持っていたとしても、考える仕事の核心をAIが代わりに担うと、その自律感が創造性へつながりにくくなる可能性があるのです。 「AIを使った回数」ではなく、「何をAIに考えてもらったか」 Gong & Li(2026)の The paradox of AI cognitive substitution: a moderated mediation model of the relationship between teacher support and student creativity は、中国の大学で美術系学生324名を対象に、teacher support、perceived autonomy、AI cognitive substitution、創造性の関係を検討しました。 ここで重要なのが AI cognitive substitution です。単にAIを頻繁に

Mee
9月5日読了時間: 3分
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