top of page
文章と写真で綴る
Journal
ブログ記事
#004 切り捨てない、という選択について
切り捨てない、という選択について。 わたしたちは日々、無数の判断をしています。 効率が良いか、合理的か、早いか、成果につながるか。 現代社会では、それらはとても重要な指標です。 しかし同時に、そうした判断の中で、知らず知らずのうちに切り捨てているものがあります。 言葉にならない違和感、まだ整理されていない思い、結論に至っていない問い。 それらは「今すぐ役に立たないもの」として、脇に追いやられがちです。 愛智学では、この“切り捨てる癖”そのものを問い直します。 切り捨てない、という選択は、甘さでも非合理でもありません。 むしろ、それは非常に高度な態度です。 未完成なものを、未完成のまま保持する力。 結論が出ていない問いと、共に在り続ける力。 理解できない他者を、理解できないまま尊重する力。 それらはすべて、「愛」という言葉でしか表現できない在り方です。 ここで言う愛は、感情ではありません。 好意や優しさ、共感だけを指すものでもありません。 愛とは、切り捨てない態度です。 効率化の名のもとに排除しないこと。 理解できないものを、すぐに敵にしないこと。

Mee
2025年12月20日読了時間: 2分
#003 愛は感情ではない、という違和感について
私は昔から、 「愛は感情だ」と聞くたびに、 どこか小さな違和感を覚えてきました。 愛は、嬉しいとか、切ないとか、 そういう気持ちの名前なのだと 説明されることに、 どうしても納得できなかったのです。 もちろん、 愛には感情が伴います。 喜びも、不安も、怒りも、悲しみも。 けれど、 それらが消えたとき、 愛も消えてしまうのだとしたら、 それはあまりにも心許ない。 私は、 感情が揺れているときでも、 感情が枯れているときでも、 確かにそこに在り続ける 「何か」を、何度も感じてきました。 感情は変わる。けれど、愛は残る 感情は、状況によって変わります。 体調によっても、 睡眠によっても、 言葉ひとつで、簡単に揺れます。 感情は、 人間の大切なセンサーです。 でも、舵ではありません。 もし愛が感情なら、 疲れている日は愛せなくなるし、 余裕のない日は関係を保てなくなる。 けれど現実には、 感情が追いつかない日にも、 人は誰かを守り、 関係を引き受け、 生活を続けています。 そこにあるのは、 感情とは別の層で働いている力です。 愛は「見る力」だと思う 私に

Mee
2025年12月19日読了時間: 3分
#002 愛智学とは何か、を説明しないために
以前に、初めて会った人に 「お仕事は何をしているのですか?」と聞かれました。 よくある問いです。 けれど、そのとき私は、すぐに答えることができませんでした。 頭の中には、いくつもの言葉が浮かびました。 哲学、思想、研究、コンサルティング、AI、子育て、生活。 けれど、どれも正確ではなく、 どれも本質から少しずつずれている気がしました。 結局、その場ではうまく言葉にならず、 会話は別の話題に移っていきました。 帰り道で、 「ああ、アウトプットが足りていないのだな」と思いました。 同時に、 「ようやく、外に出す準備が整ってきたのかもしれない」とも感じました。 愛智学とは何か 愛智学とは何か、と聞かれたら、 私はこう答えたい気がしています。 愛智学とは、 愛を「感情」や「理想」ではなく、 人が世界をどう認識し、 どう関係を結び、 どう生きるかという 知の構造として扱おうとする試み です。 愛を、 優しさや思いやりだけのものにしない。 倫理や道徳に閉じ込めない。 人間の認識そのものを支えている力として、 もう一度、正面から扱おうとする。 それが、私が愛智

Mee
2025年12月18日読了時間: 3分
#001 なぜHYMYをつくったのか
会社をつくろう、と思った瞬間があったわけではありません。 気づいたら、必要になっていました。 それだけです。 山の朝は静かです。 音がない、というより、余計な音がありません。 息子が眠っているあいだ、窓の外を見ながら、 「今日も、ちゃんと生きよう」と思う。 大きな決意ではなく、呼吸のような感覚です。 東京にいた頃より、 情報は減りました。 選択肢も減りました。 でも、不思議なことに、迷いは減っています。 何をすべきかより、 どう在りたいかの方が、 はっきりしてきたからかもしれません。 この数年、AIと対話する時間が増えました。 答えは速く、正確で、論理的です。 でも、 「私はどう感じている?」 「この違和感は、どこから来ている?」 そういう問いは、どれだけ優れたAIでも、代わりに生きてはくれません。 子どもが泣く。 抱き上げる。 身体が先に動く。 そこには最適解も、正解もありません。 ただ、その瞬間に在る関係性だけがあります。 HYMYは、そうした瞬間の積み重ねから生まれました。 誰かを変えるためでも、 教えるためでも、 救うためでもありません。

Mee
2025年12月17日読了時間: 2分
bottom of page