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#002 愛智学とは何か、を説明しないために

  • 執筆者の写真: Mee
    Mee
  • 2025年12月18日
  • 読了時間: 3分

以前に、初めて会った人に

「お仕事は何をしているのですか?」と聞かれました。


よくある問いです。

けれど、そのとき私は、すぐに答えることができませんでした。


頭の中には、いくつもの言葉が浮かびました。

哲学、思想、研究、コンサルティング、AI、子育て、生活。


けれど、どれも正確ではなく、

どれも本質から少しずつずれている気がしました。


結局、その場ではうまく言葉にならず、

会話は別の話題に移っていきました。


帰り道で、

「ああ、アウトプットが足りていないのだな」と思いました。

同時に、

「ようやく、外に出す準備が整ってきたのかもしれない」とも感じました。




愛智学とは何か



愛智学とは何か、と聞かれたら、

私はこう答えたい気がしています。


愛智学とは、

愛を「感情」や「理想」ではなく、

人が世界をどう認識し、

どう関係を結び、

どう生きるかという

知の構造として扱おうとする試みです。


愛を、

優しさや思いやりだけのものにしない。

倫理や道徳に閉じ込めない。


人間の認識そのものを支えている力として、

もう一度、正面から扱おうとする。

それが、私が愛智学と呼んでいるものです。




なぜ、愛なのか



この時代は、正解に満ちています。


どう働けば効率的か。

どう育てれば失敗しないか。

どう生きれば評価されるか。


検索すれば、

たいていの答えは手に入ります。


けれど、

「私はどう生きたいのか」

「私は何を大切にしたいのか」

という問いだけは、

どこにも用意されていません。


それらは、

外から与えられる答えではなく、

内側から立ち上がる感覚だからです。


愛は、本来、

その内側の感覚とつながるための力でした。


自分と世界を切り分けず、

相手を対象化せず、

分断せずに、関係として捉える力。


ところがいつの間にか、

愛は「感情」になり、

「きれいなもの」や

「説明できないもの」として、

知の領域から外されてしまいました。


私は、そのことに強い違和感を覚えてきました。




愛を重んじている理由



私が愛を重んじているのは、

「優しくありたいから」ではありません。


愛が、

人間の認識を歪めずに保つための

基盤だからです。


愛が欠けると、

人は世界を断片として見始めます。


自分と他人。

正解と不正解。

成功と失敗。

役に立つものと、立たないもの。


その切り分けは、

便利で、効率的で、

社会を回すためには有効です。


けれど、

生きることそのものを支えるには、

あまりにも脆い。


愛とは、

すべてを肯定することではありません。

甘やかすことでもありません。


分断されたものを、

もう一度「関係」として見直す力。

それが、私にとっての愛です。




三つの探究領域について



愛智学は、

ひとつの理論ではありません。


内側を観察する探究。

世界や場、自然とつながる知。

生活や身体に宿る実践。


それらが分断されず、

同時に存在している状態を指しています。


私はそれを、

Inner Research

Noetic Academia

Embodied Wisdom

という三つの領域として整理しています。


けれど、これは分類のためではなく、

生きるための地図のようなものです。




説明できなかったことについて



そのとき、私は結局こう答えました。


「うまく説明できないのですが、

人が自分自身に戻るための“場”をつくっています」


それでよかったのだと思っています。


愛智学は、

説明されるために生まれた言葉ではありません。


理解されるためでも、

評価されるためでもありません。


生きられるために、

そして、戻るために、生まれました。


このJournalは、

その過程を、

文章と写真で綴っていく場所です。


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